ロシアワールドカップ 期待に答えられなかったドイツとスペイン

走り込み

2018年に開催されたロシアワールドカップでは、クロアチアなど意外な国が目立った活躍を見せました。一方で、ワールドカップは全員のモチベーションが高くないと格下のチームにも簡単に負けてしまうことがあります。なぜなら、各チームや選手の勝ちたい、上位に進出したいという思いは親善試合とはまったく違うレベルにあるからです。特に前回優勝国は、満足感や優勝に対するモチベーションの低さから一次リーグで消えてしまうというケースがよくあります。

例えば、2006年の優勝国イタリアは2010年の南アフリカ大会で1勝もできないまま姿を消しました。2014年に24年ぶりのW杯優勝を果たしたドイツは、ポドルスキが代表から引退したものの前回大会とそんなに変わらないメンバー構成でロシアW杯に臨みましたが、前回優勝しているという満足感や油断もあったのか、1勝はしたものの3試合目で韓国に負けてまさかのグループリーグ敗退に終わっています。

また、2010年の南アフリカ大会で優勝したスペインは2014年大会でまさかの1次リーグ敗退に終わったため、ロシアW杯はかなりモチベーションの高い状態で試合に臨みました。黄金期のメンバーはだいぶ代表から引退したものの、ラリーガは世界最強リーグと言われるだけにある程度良い結果は得られると予測されていたのです。しかし、ビジャやプジョル、シャビ・アロンソなどが抜けた穴は大きく、イニエスタ等が奮闘したものの残念ながら決勝トーナメント1回戦で敗退してしまいました。このように、期待を裏切る結果になり得るのがW杯と言えるでしょう。

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